二週続けての大型台風、怖かったです。
特に最初のものは人生初といってもいい暴風で、風のために夜通し家が揺れていました。
二つ目の台風が紀伊半島をかすめていた頃、神戸市立美術館の「ボストン美術館展」に行きました。
古代エジプトから現代アメリカ美術まで、超早足の展示内容です。
紀元前2400年のエジプト文字が刻まれた石の扉なんてものは、感銘、なんてひと言ではは表せない、なんともいえない感情がわきでます。
発見した瞬間はその何百倍も大きな喜びだったかと思うと、それがまた気持ちを増加させます。
彫刻の類いも素晴らしかった。
4500年前に思いをはせる瞬間なんて、日常生活にそうあるものではないので、新たな感情が心地よかったです。
そんな時に、ふと、核のゴミ、のことが思い浮かびました。
たった(!)4500年でもこんなに遠い過去なのに、ウランの保管は10万年・・・。
安全に保管する技術がどうこういう以前の、そりゃだめでしょう、と思っちゃいます。
それはさておき、展示は日本、中国、と進み、西洋絵画に至ります。
絵心や美術鑑賞力は相変わらず全く自信のない私ではありますが、やっぱり印象派は落ち着くなぁ、と思う次第です。
どの展示会でもモネやルノワールなどビッグネームの前座的扱いに甘んじるシスレーやピサロの風景も好きです。5mくらい離れて見る方がイイ感じ、と思います。
ありがたいことに美術館の人出はまばらで、ゆっくりと鑑賞する事ができました。
ひとつの絵の前で3分とか、二回目まわるとか、いつもなら許されないのに。
ということで、美術館は台風の日に限る、です。
濡れもしないし、風で飛ばされることもありませんから。
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