美術への目覚めとあきらめ

少し前から,美術館の絵画展に通っています.

 

「光の賛歌 印象派展」「バルテュス展」「こども展 名画に見るこどもと画家の絆」「ホイッスラー展」「華麗なるジャポニスム展」と立て続けです.

 

 

きっかけは,ある患者さんの「モネの睡蓮を見てきました」というひと言でした.

 

大変失礼ながら,そんな芸術心をおもちとは想像もしていませんでしたので,とても意外で新鮮な感覚で,「その有名な絵を見てみたい」と思ったのです.

 

 

これまで,まじまじと油絵を見たことはありません.

絵画というものにまったく興味がありませんでした.

ルノアール?,喫茶店?,てなものです.

 

で,多くの有名で(多分お高い)モネやマネやシャガールやその他(有名なのかどうかすら判断できない...)の絵を見て思ったのは,

(1)「やっぱりテレビや写真とはちがうなぁ.立体的」

(2)「人物画はどれもこれもクラい...描いてほしくない」

(3)「なぜどいつもこいつも女の子の裸を描く?」

でした.

 

我ながらいかにも芸術心に欠けます.

 

モネの睡蓮はそれはそれは有名な絵だそうですが,私の感想は,

「年代とともに白内障が進行している」

という,なんとも情けない職業病でした.

 

 

結論として,私には美術を理解することは無理だ,ということがわかりました.

展示されていた絵のどれひとつとして,「これウチに飾りたいなぁ」と思えるものはありませんでしたので.

もっとも,どれも美術館蔵のものばかり,欲しいったって絵の方で鼻にもかけてもらえないのでしょう.

 

 

ま,同行した妻や娘も似たり寄ったりです.

妻の感想は「有名画家は皆ロリコン」

娘はバルテュスの代表作「美しい日々」を「胸にナイフが突き刺さってる女の子と暖炉に飛び込もうとする男」と表現しましたので...