日曜日,特に行く所もないのでぶらりと京都に出かけました.
娘と家内とがくっついてきます.
メジャーどころはたいてい網羅したので,だんだんと通な京都になっていきます
左京区修学院の曼殊院,というところです.
結構な山のふもとで,歩くと相当あります.
いわゆる「お寺」の風情でなく,床の間(?)に重要文化財の阿弥陀さまがおられたりします.
さりげなく幽霊の掛け軸が2幅かかっており,ひとつは松村呉春の筆で,池田とご縁の深い方(有名な地酒の「呉春」のとおりです)だけに親しみがわきますが,なんとも見れば見るほど不気味なものでした...
感心したのは,そのそばに,
「写真をとると,後日身近に災いを起す可能性があります」
の札がポイとはってあったこと.
雰囲気もなにもないワープロで打たれた文字ですが,やっぱり気色悪いです.お寺さんが一般庶民を脅していいのか,というかんじ...
例によって,どこだかわかりもしない写真をとってきました.
ありがたくも見えますが,これは参拝者用の「公衆トイレ」.
このあたりは,30余年前,浪人時代に下宿していたすぐそばです.
宮大工さんのお宅の離れに一年間住ませていただきました.
子供のころからなんとなく京大に憧れていた私でしたが,この年の京大の大学祭で落語研究会のヘタさ(失礼)に落胆して,志望を阪大に変更した,なんとも人生のターニングポイントになった場所でした.
当時,たそがれて近くの詩仙堂で時間をつぶしたことはあったのですが,曼殊院は初めてでした.